36 Degrees.
ほんをよんだかんそうとか。

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木曜組曲 / 恩田陸                 
 恩田さんの本でベストは球形の季節だと思っていたんですが、ベストこっち!と思った。(球形の季節の前はネバーランドって思ってました)さきほど読み終えたんだけど、あと二週間か一ヵ月後くらいにまた読もうと思ってしまっている。読み通したくて飛ばしたからたぶんもう一度読めば何か気づく。
 あらすじを言うと、重松時子という大物作家が自宅で自殺した。その作家の家で毎年集まっていた親戚の4人(すべて物書き)と編集者で世話をしていた女の5人が腹にたまったもやもやを吐き出したり、疑ったりする話。誰が重松時子を殺したのか。疑いあいの探りあいです。
 女の陰険さがすごく出てて爽快です。

 正直、人が多いし、似た職業の女4人。読み通したい急いでるときに、ビジュアルを思い浮かべて人を認識して読むタイプには厳しい。いちいち前に戻って、つかさってどんな見た目でなにしてる人だったっけ?と読まないとならない。それに落ちもなんとなく見えてくるし、球形の季節ほどドキドキハラハラ不安になったりしない。でも舞台が家の中だけだし、過去の回想なので読者は読者として読めます。

 死んだ人に実はあの人のことこう思ってた、呪縛されている、だとか悪く言ったり、お互いを疑ったり楽しいよー。陰険だけど女のしたたかさと言えなくもなく、食傷を起こさない程度の読み応えなのです。
ネタばれ的な感想になりますと。

 なんとなく恩田さんの書く女性はどこか若いっていうか生活観がないような気がするんだけど、わたしだけでしょうか。そんな所帯じみたところが出ない非日常での話が多いからかもしれない。(これの前はまひるの〜その前は百合を読んだし)
 それからこれまた黄昏の百合の骨を読んだせいかもしれないんだけれども。こんな家政婦的なおばさんに腹に一物持たせるの好きだよなと。最後の時子永遠なれみたいなえい子はウゲーとなります。二人の目論見に気づいていて、のせられたみたいな静子にも最後の最後でウゲー。
 陰険メーターが最後でちょうど満腹かなって所で二人の年長組みの陰湿さで少しオーバーする。

 やっぱり読んで哀しく思うのは。時子。天才なら使えなくなったら殺してしまって良いのか?天才ならスランプもこないの?落ち目になりはじめた時、えい子と静子は責めたわけだよね。天才のくせに、妥協をするな、下手なものを残すくらいならそのまま伝説になれば良いと。まるで宇宙人扱いみたいですこし悲しくなった。その結果があの狂気で。

 だから若い3人は翻弄されてる面も含めて交換が持てるんです。うん。

 時期をあけてまた読もうと思った。次はウゲーっともならずにぺろりと読める。
: 作家 〔あ〕 : comments(0) : trackbacks(0) : posted by 36 Degrees. :
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