36 Degrees.
ほんをよんだかんそうとか。

スポンサーサイト                 

一定期間更新がないため広告を表示しています

: - : - : - : posted by スポンサードリンク :
ぬしさまへ / 畠中 恵                 
畠中 恵
新潮社
¥ 500
(2005-11-26)
 しゃばけを読んでるとどうしても餅だとか饅頭を食べたくなりませんか?わたしはぬしさまへを読んだだけで近くのコンビニに行って、白玉のデザートを買ってしまいました。
 シリーズ物の短編で時代物の推理物???だとおもいます。たぶん。大棚の若旦那(病弱)が主人公。身の回りには妖怪がたくさんいて、その妖怪たちと事件を解決していくというおはなし。妖怪たちや親分さんにお菓子を振舞う描写が多々あるので、ああ和菓子食べたいっ!!!と思ってしまいます。

 今作の短編の中で一番好感がもてるのは空のビードロ。若旦那(病弱)の腹違いの兄の話なんだけど、兄弟でこうも身の処遇が違ったら、若旦那(病弱)みたいに心を健やかに保つこともむずかしいよね。でも、健やかで、ふつうで、悪いことも考えるし、魔がさすこともあるし…。最後の、若旦那(病弱)はそんなつもりがなくてもお兄さんを救っていたというのがすごく素敵だと思った。偶然って素敵。

 若旦那(病弱)が自分は恵まれているのに、さらに病弱なことをひがんだりしてはいけないってずっと自戒してるのが、がんばってるなあと思う。少し不幸なことがあったら、すぐに自分を悲劇のヒロインにしてしまうっていうのは悲しいし甘ったれてるもんねー見習いたいと思う。自分より不幸な人もいるし、普通だし、自分だけを特別だと思っちゃいけないのなら、あとはもう自分を主人公にしたかったら乗り越えることしかないもんね。
: 作家 〔は〕 : comments(16) : trackbacks(139) : posted by 36 Degrees. :
敵対的買収―新会社法とM&A / 渡邊顯                 
 敵対的買収なんてタイトルですけど、友好的M&Aや企業再編についてもちゃんと触れられてます。浅く広くというか初めてだけどちょっと知ってみたい、少し知ってて興味あるくらいならちょうど良いような気がします(わたしは時期的にナウいと思ってちょっとだけ学んでみたクチです。んでちょっと学んで読みました)
 入門書だとかちょっと知ったかぶりして知識欲を満たしたいっていうのには結構良いんじゃないかなーと思うんですけど。レイアウトも見やすいし、章末に章のポイントが載ってます。

 第一章で簡単な語句。そもそもM&Aって?グリーンメイラーって?なんでこんな最近よく聞くの?
 第二章で新会社法っていうけど、どう変わったのー?ってこと。
 第三章でやっとM&Aについて、種類やシステム、ツールが分類されます。
 第四章で判例。基準を作ったものやリーディングケースなんか。第五章でそういえば株主総会って?

 てな感じ。骨組みは良いのではないかと(専門でもないし無知識から読んだわけでもないので自信ない言い方ですごめん)新書らしいかんじします。簡単に広く教えてあげるっていうの。
 これでスティールの不公正発行とかテレビで見てて熱い、かもしんない。ライブドアのあれとか懐かしいこういうことだったのねーとかなる、かもしんない。

 でも、すこしわがまま言えるなら、条文を読まなくても分かるっていうの売りならしょうがないと思うんだけど、条文ナンバーだけでも載せていいんじゃないかなあ。それにいくつかは載せた方が分かりやすい条文あると思う。でも会社法がちゃんと対応してる六法もってる人はこんな本読まないかなーとも思いました。
続きを読む >>
: 作家 〔わ〕 : comments(0) : trackbacks(1) : posted by 36 Degrees. :
注:読んでないよ!                 
鈴木 由加里
平凡社
¥ 777
(2006-07-11)
近くのスーパーの書店コーナー15畳くらい?もっと広い?とりあえず小さいとこなんですけど。で、これが売り切れていた。
なにかの本が売切れててポップみたら!
とてつもないことである。就職とかそういった関係なの??
はやりならとても読みたい気持ちだけど、買うのか?立ち読みしよう。どんな本なんだろー。

読んでないんだけど、見た目で10割もだまされてくれるなら儲けもんである。爪をといで、エナメルで塗りたくって、んでまつげをマスカラで尖らせて、アイラインいれて、あんだけの苦労でそんだけ報われたらすげーよね。

にしても、このレビュー昨日で価格がでるけど777スリーセブンを見たときニヤけてしまいます。パチスロしたいな。
: 新書・共著 : comments(0) : trackbacks(0) : posted by 36 Degrees. :
哲学入門 / ヤスパース                 
ヤスパース,草薙 正夫
新潮社
¥ 460
(1954-12)
 バーゼル放送局による12回の講義をまとめたもの。らしい。入門というだけあって、わかりやすく、噛み砕いて、噛み砕いて言ってくれてる。のは、わかる。わかるけども、難しすぎる。難解。昔の本だしね。
 まず言葉が難しかったので電子辞書片手に読みました。全体としてもなかなか面白い気がするものの、一番しっかり頑張って読もう、読めると思ったのは付録です。もうすこしお勉強せねばならない。付録ははじめて哲学を学ぶ人へ、ということで学ぶ態度や類型や歴史をちょうちょう簡単に書いてくれてます。ありがたや。付録以外については難解で未だ分かった気がしないので、言及せず。言葉にできないものを無理に言葉にしちゃダメらしいので。理解した気分になれたら追記します。

 あと、語尾が〜でありますなのが、どうでもいいけど気になる。軍隊的な感じをイメージしてよむと少し面白いです。敬礼して〜であります!と言ってるイメージで(ばちあたり)
: 作家 〔や〕 : comments(0) : trackbacks(1) : posted by 36 Degrees. :
木曜組曲 / 恩田陸                 
 恩田さんの本でベストは球形の季節だと思っていたんですが、ベストこっち!と思った。(球形の季節の前はネバーランドって思ってました)さきほど読み終えたんだけど、あと二週間か一ヵ月後くらいにまた読もうと思ってしまっている。読み通したくて飛ばしたからたぶんもう一度読めば何か気づく。
 あらすじを言うと、重松時子という大物作家が自宅で自殺した。その作家の家で毎年集まっていた親戚の4人(すべて物書き)と編集者で世話をしていた女の5人が腹にたまったもやもやを吐き出したり、疑ったりする話。誰が重松時子を殺したのか。疑いあいの探りあいです。
 女の陰険さがすごく出てて爽快です。

 正直、人が多いし、似た職業の女4人。読み通したい急いでるときに、ビジュアルを思い浮かべて人を認識して読むタイプには厳しい。いちいち前に戻って、つかさってどんな見た目でなにしてる人だったっけ?と読まないとならない。それに落ちもなんとなく見えてくるし、球形の季節ほどドキドキハラハラ不安になったりしない。でも舞台が家の中だけだし、過去の回想なので読者は読者として読めます。

 死んだ人に実はあの人のことこう思ってた、呪縛されている、だとか悪く言ったり、お互いを疑ったり楽しいよー。陰険だけど女のしたたかさと言えなくもなく、食傷を起こさない程度の読み応えなのです。
続きを読む >>
: 作家 〔あ〕 : comments(0) : trackbacks(0) : posted by 36 Degrees. :
: 1/4 : >>